テニスラケットの神話

長年にわたって、テニスラケットに関しては現実的・神話的な一般認識は主要なラケットメーカーによって作られてきました。それは単に情報、データ不足により混合し、白濁したものでした。このことを念頭に置いて、我々はいくつかの普及したテニスラケットの神話について言及したいと思います。

1.Light is right. (軽いのが良い)

長い間、ラケット業界はより軽いラケットを推奨してきました。今日のラケットの平均重量は、20年前と比べて2~3オンス(約57~85g)軽くなっています。これにはどんな利点があるのでしょう?残念なことに、ラケットがより軽い程、あなたの腕はボールの衝撃を受けてしまいます。これに比べ、重いラケットをスイングするのにかかる力は、本来ほとんど怪我を引き起こさず、さらにはあなたのボールコントールを改善させるという利点があります。

人はしばしば、より軽いラケットでより強くボールを打てると思いがちです。彼らはその間違った印象を感じるかもしれませんが、実際はより重いラケットの方が実はより楽に、肩・腕・肘への負担が少なく強いショットを打ち出せる事が我々の研究でわかりました。

我々のカスタムフィッティングの研究チームは、大手のラケットメーカーから入手出来る物より重いラケットで、世界のトップクラスの専門家からジュニア、トーナメントプレイヤー、クラブプレイヤーまでのほとんどの人達がより良いパワー、プレイ性、結果をサポート出来るという、顕著なデータを導き出しました。

実際、我々がラケットのカスタマイズを施したプロ選手の方々は皆、ラケットに重みを追加しています。その重みこそが、100以上ものグランドスリムチャンピオンを生み出したのです。

2.One size fits all. (ワンサイズ=全てに適合)

いいえ、そうではありません。ラケットメーカーは、4つまたは5つのグリップサイズと、通常1つの形状だけでラケットモデルを製造します。あなたに最適なグリップ形状、サイズがその特定のフレームスタイルの中に含まれていない場合は、あなたは自分に最適のラケットでプレーしていないことになります。グリップ形状が最も見落とされがちな重要なポイントです。一般的には、プレイヤーはハンドルの形に応じてわずかに違うラケットを持っています。あなたの肩・腕・手首の位置合わせは、あなたがハンドルの持ち方によって変わり、間違った形のハンドルでプレーしている場合は体に負担をかけることになります。あなたの為の適正なハンドルの形状は、スイングスタイルだけでなく、身長と腕の長さによって異なってきます。

そして、小さすぎるハンドルは手首と肘により大きな衝撃を与え、圧迫する様になります。あなたが腕の問題で苦しんでいる場合は、快適に握れる範囲の中で一番大きい物を選ぶと良いでしょう。

我々は、あなたに一番最適なグリップを提供出来る様、何百人もの選手のサイズと形状をカスタマイズしてきました。

3. メーカーは“性能”を販売している?

いいえ、彼らは実際には“マーケティング”を販売しています。ラケットメーカーは“新しい”技術を売り出そうとします。シーズンごとにキャッチフレーズを変え、場合によっては以前のモデルとは相反する機能を持った商品を販売したりすることもあります。ピッチの変更:より大きなパワー、コントロール、より良くスタイリッシュな材質、大きいものの方が良いという考えや、また逆に小さい方がより俊敏、長くて超軽量の物が一番人気であるという概念に基づいて。

ベストプレイヤーは、何が1番良いか知っています。そして、彼らはパフォーマンスを要求するので、頻繁にはラケットを変えません。さらに、トッププレイヤーは“既製”ラケットを使用しません。なぜでしょうか?なぜなら、これらのラケットは彼らの為に作られていないからです。

オープン時代、偉大なるロジャー・フェデラーは、30年前のラケットスタイルでプレーをしています。30年!その間ラケットメーカーは何十という新開発を重ねています。そして我々はその一つ一つを全てテストし、平均的な選手からプロの選手に何が1番効果的かと、あらゆる大手メーカーと相談してきました。

そして我々が辿り着いたものとは?評価とカスタム化、仕掛けなしのラケット、それが答えです。なぜなら、それぞれのプレイヤーは個々のプレースタイルを持っており、同様にラケットもプレイヤーにとって個別化する必要があります。それが、我々の仕事です。Bosworthはプレーヤーのために、ラケットの可能性を最大限のものにします。

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– building better players, one racquet at a time.